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気になる数字をチェック! 3 『1000兆個』

Blog 2013年11月28日

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「便の研究をしている辨野(べんの)です」。

先日、日本ハムが主催する「食と健康シンポジウム」があり、腸内細菌の著名な研究者である理化学研究所の辨野義己先生の講演を聴いた。

私達の腸内には「善玉菌、悪玉菌がいる」という話は誰しも聞いたことがあると思う。「乳酸菌、ビフィズス菌を摂って善玉菌を増やし、お腹の調子を整えましょう」云々…。辨野先生によると、人間の腸内に住む菌は600~1000兆個!全身の細胞が60兆個だから、腸内細菌の数は体の細胞よりもはるかに多い。その重さは1~1.5kg。この善玉菌がちゃんと活動して腸内環境がいい状態だと体調も良く、悪玉菌が増えてくると、お化粧のノリが悪い、糖尿や肥満、免疫低下などなどいろいろと具合が悪くなるそうだ。最近の研究では認知症との関連性についても分かってきていることがあるそうだ。

良いうんちというのは、黄色くバナナ状で、あまり臭くないとのこと。水分が80%くらいで、固形分のうち3分の1は腸内細菌、3分の1は腸管粘膜のはがれたもの、残り3分の1は食物の残渣だそうだ。黒くて固い、あるいは細い、びちゃびちゃ…、臭いもキツイというのは良くないそうだ。先生自ら実験して肉ばかり食べていると、悪いうんちになったという。毎日出ていないというのも、あまりよくない。偏った食事に伴う便秘もあるし、スナック菓子のようなものばかり食べていると出なくなるのだそうだ。

いわゆる悪玉菌が増えて腸内環境が悪くなるのは、欧米化した食生活も大きいが、生活習慣も指摘されている。たくさんの人の調査結果では、年代などによっても様々であるが、大まかに言って「たまる女性、くだる男性」という傾向という。考えるに女性は間違ったダイエットなど食習慣や運動不足かな…、男性はストレスが結構ありそうだ…とか。

うんちの状態を知ることは自分の健康状態を知ることになるのだそうだ。先生は言う。「自分のうんちと対面してますか?」。「便所」というのは「体からのお便りを受け取る所」と思って下さい、とのことである。

最も辨野先生の次に講演された管理栄養士の伊達 友美先生のお話では、肉といっても脂身は良くない面もあるが、赤身は役に立つとのことで、健康のためには肉は食べない方が良いと思い込んでいる人が多く、これは全くの間違いという。タンパク質が不足すると痩せにくいそうだ。タンパク質、脂質は体の発熱を促すので、熱量の消費ができなくなる。甘いものが止められない人には、「止めなくてもいいから、肉も食べてね。ご飯も1日最低2膳は食べてね」という指導をするのだそうだ。「カロリーというのは体に溜まるあぶらという意味ではなく、燃焼させるエネルギーだと覚えて下さい」とのこと。極端な例を出して、偏食を戒めたものと思うが、いずれにしてもバランスの良い食事、適度な運動は重要。でも、健康のために我慢が過ぎてストレスをためることのないように…とのこと。

これからは何を食べるかは自分のうんちと相談しながら…にしようっと。