入居企業

北海道ワイン株式会社 入居中

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北海道立総合研究機構工業試験場技術開発型インキュベーション施設

入居期間
2019年08月–

事業概要

北海道小樽市に本社を置く日本ワイン最大の製造メーカー。ワインの製造販売のほか、ビール・発泡酒・ワインビネガーの製造販売も行っております。また近年はワイン製造残渣を利用した研究開発も行っています。北海道ワインの特徴は製造しているワインが全て「日本ワイン」である事です。

現在日本で製造されるワインは大きく分けて「国内製造ワイン」と「日本ワイン」に分類されます。前者は海外産のブドウや濃縮還元果汁を原料に国内で醸造・瓶詰めをしたものと海外で製造されたワインを国内で瓶詰めをしたものを指します。一方後者は日本で栽培されたブドウを使用し日本で醸造・瓶詰めを行ったワインのみを指します。その製造量は圧倒的に国内製造ワインの方が多く、平成30年度調査分「国内製造ワインの概況」によると日本ワインが全体の製造量に占める割合は20.2%しかありません。北海道ワインは創業時より日本ワインのみを製造し続けており、その量は日本最大を誇ります(日本ワインの10本中1本は当社のワイン)。

代表者挨拶

「北海道ワインは北海道に必要な会社となります。感謝と誠実を心に」この言葉は我が社の社是です。我々は創業当初から北海道のブドウ農家と共にその歩みを進めてきました。ワイン造りは農業です。ブドウがなければワインは出来ません。北海道で生産されるブドウの量は7,000 t/年程度。当社は2,000~2,500 t/年のブドウを受け入れており、そのうち80%は北海道産ブドウです。最盛期には全道各地300軒以上の農家からブドウを受け入れておりました。ブドウ生産者がいてくれるから私達は存在します。そして私達が造るワインを愛飲してくれる皆様がいるからこそ私達はワインを造り続けるのです。創業からもうすぐ50年、これからも北海道に必要な会社となるため、社是を胸に私達はこれからも皆様に愛されるワインを提供していきます。

技術・サービス・商品等PR

製造される全てのワインは日本ワイン。そして全てのワインが非加熱瓶詰めをした本物のワインです。近年では日本国内のワインコンクールは勿論の事、海外のワインコンクールにおいても部門最高賞を受賞する等国内外でその品質の高さが認知されております。また高品質な北海道のワインはGI北海道の認定を受ける事が出来、当社のワインは最も多くの認定を受けております。ワインのラインナップとしては「おたる醸造」シリーズは日本各地で販売されており、そのなかでも「おたる醸造ナイヤガラ」は日本ワイン売上数量No1.の白ワインです。他にも当社直轄農場でありワイン専用ブドウ畑で日本一の広さを誇る鶴沼ワイナリーのブドウのみを使用した「鶴沼収穫」シリーズ等があり、多岐に渡るワインを揃えております。

今後の事業展開

日本最大の日本ワイン醸造所が小樽市にある事を世界に向けて発信すべく、国内外に向けて積極的にワインの販路を拡大していきます。また原料であるブドウ栽培のスマート農業化に向けて産官学連携のもと取り組み、地域のブドウ栽培の活性化を図る予定です。

それに関連して2021年に仁木町に新たな農場を立ち上げました(北海道ワイン後志ヴィンヤード株式会社)。この農場はサスティナブル社会形成を担うための新たなブドウ栽培のモデルケースとなるべく、スマート農業化だけではなく有機栽培の実践も行います。またワイン醸造で発生する製造残渣を用いた研究開発を持続し、これらの未利用資源に高付加価値を付けて販売をし、その利益を生産者へも還元する事でブドウ栽培の活性化を実践していきます。

企業情報

代表者 代表取締役社長 嶌村 公宏
所在地 北海道小樽市朝里川温泉1丁目130番地
資本金 446,890,000円
設立  1974年1月8日
TEL   0134-34-2181
FAX  0134-34-2183
Email    otoiawase@hokkaidowine.com
ウェブサイト https://www.hokkaidowine.com

 

写真左: 鶴沼ワイナリー/右: 工場内部